変形性股関節症

私が当時整体をやっていた時に多かったのが変形性股関節症でした。ちょっと股関節が痛い程度の方から、びっこを引かないと歩けない方、先天性股関節形成不全を完全に治しきれずに後遺症として残っている方などその多くは女性でまだまだ若い30~50代の方です。

特に重症の場合は、整体を行っても3日に1回などかなり短いスパンでやらないと全く追い付きません。したがって患者さんの経済的負担になりますし、何より、変形性股関節症の方は楽天家が多いようで、日常の注意をしてもその場では、「絶対守ります!」と宣言するのですが、次に来た時は、「先生~やっちゃった~」などというパターンが非常に多いのです。これでは、整体依存になってしまいますので、当時は多いに悩んだものでした。

そこで今回は、変形性股関節症に効き自分でできるセルフ整体をご紹介致します。重度の場合は、整体などと併用して、自宅でやるとかなり大きな効果が見込めると思います。軽度の方はセルフ整体だけで、改善するはずです。更に変形性股関節症の原因や症状などもまとめましたので、変形性股関節症と診断されていなくても股関節痛がある方は理解を深め実践して頂ければと思います。

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変形性股関節症とは?

股関節には、本来軟骨があり、滑らかな動きを可能にしていますが、これが、何らかの原因ですり減ると骨と骨同士が摩擦してしまい骨が変形してしまいます。これが変形性股関節症です。変形性膝関節症なども同じ原理です。ひどい方は組織自体が癒着している場合もあります。

変形性股関節症の症状

以下の症状があるからといって必ずしも変形性股関節症ではありません。正確に診断をして欲しい場合は医療機関を受診しましょう。

軽度

・立ち上がりや動き始めに鼠径部、股関節付近に痛みがでる

・自転車をこぐ時に股関節が引っかかる感じがして痛みがでる

・フラダンスなどの腰を回す動きで股関節が痛い

中度

・股関節の可動域に少し制限がでてくる

・股関節が引っかかって爪切りや靴下などが履きづらくなる

・和式トイレなどにしゃがみ込めない

重度

・股関節が痛くなったり、重くなってくるので長時間の歩行、立ち仕事が困難

・びっこを引く

・階段の上り降りに手すりが必要、もしくは登れない

・股関節付近に夜寝る時に痛み(夜間痛)や常にズキズキした痛みがある

・寝返りが痛い

変形性股関節症の原因

臼蓋形成不全

私が診た変形性股関節症の9割の方は、ほぼ臼蓋形成不全のように感じました。病院では診断していないので何とも言えませんが。臼蓋(きゅうがい)形成不全とは、股関節の骨頭がはまり込む部分が通常よりも浅く股関節にかかる負担が大きくなることを言います。

整体的見解

整体の技術で股関節を引っ張り股関節の骨頭と受け皿である臼蓋との隙間を広げる技術があるのですが、臼蓋形成不全の方は、粘りがなくスコンと抜けますが、次来た時には、またはまり込んでしまっています。つまり臼蓋形成不全で、はまり込みが浅いため、非常に不安定なのでそれをカバーするために周りの靭帯、筋肉が多大に頑張りすぎて疲弊している状態だと考えています。筋肉、靭帯の保護を受けないため容易に股関節が臼蓋にはまり込んでしまいそれが長く続くと変形性股関節症へと発展します。

発育性股関節形成不全(先天性股関節形成不全)

生まれた後にオムツや間違った日常生活で股関節が脱臼したり、亜脱臼を起こしてしまう症状です。現在では、レントゲンや超音波などで早期発見ができますが、整復の仕方が悪いと後々大人になった時まで症状が残り、変形性股関節症になってしまう場合があります。

整体的見解

発育性股関節形成不全(先天性股関節形成不全)が原因で変形性股関節症になった大人の方を見ると通常の変形性股関節症以上に股関節部分の亜脱臼がひどく組織が癒着しています。足を引っ張ると癒着部分も引っ張られるため痛みが発生します。そのため、股関節よりも股関節の亜脱臼により生じた全身状態を改善し痛みを取り除いていくことが最優先となります。痛みが取り除ければ股関節周辺の筋肉の緊張が取れますので、股関節へのアプローチもしやすくなります。

大腿骨頭壊死症

大腿骨頭へ血流があまり行かなくなり大腿骨頭が壊死してしまう症状です。私は見た経験がありません。数少ない症例でしょう。

 

外的衝撃

これは整体的見解になりますが、事故などの外的衝撃で全身のゆがみが発生し、そのまま生活を続けていると最終的に変形性股関節症になる場合があります。股関節は正常で臼蓋形成不全などがないのに、股関節が痛いという場合は外的衝撃を原因に考えましょう。

変形性股関節症の日常で気を付けるべき事

ごくごく当たり前のことです。これらの積み重ねが骨格のゆがみを作り痛みを生み出します。

日常の癖

片足荷重、バック片掛け、足組み、ソファーにダラーと座る、体育座りなどの日常の癖

フラダンスや腰を動かすダンス、激しい運動

骨盤が動けば当然股関節にも負担がかかり、炎症が進行します。痛みがある内は中止しましょう。

精神的安定

変形性股関節症の方の特徴は休むことを知らずとにかく動き続けます。仕事に家事に趣味に大忙しです。しかし、自らの体の限界を超えても動き続けるのはよくありません。少し自分自身の生活を見直してみましょう。

変形性股関節症のリハビリの実際

特に人工関節を入れた後は、リハビリを受けることができますが、メインは股関節付近の関節可動域の回復であるようです。

整体リハビリ

整体では、症状が出ている部分だけにとらわれません。股関節に影響がでているのであれば、それに伴い全身状態にも影響しています。まずは、全身のバランスを回復させ股関節にとって動きやすい環境を作ります。それから直に股関節にアプローチをします。一般のリハビリのように動かしたり、筋力トレーニングをしたりは一切しません。なぜならば、全身のバランスが回復し、股関節が正常になれば、筋力や可動域は自然に元に戻るからです。

変形性股関節症セルフ整体

ツボ療法

1か所につき30~60秒程度気持ちいいぐらいで刺激します。ツボの位置がわかりづらい場合は、手の平でツボを覆って刺激しても効果があります。

曲池

人差し指の延長線上の肘のしわ部分で押すと痛みがあります。東洋医学的には炎症は免疫低下が原因で起こります。

ドケルバン病 ツボ

三陰交

内側くるぶしから指4本分くらい上です。炎症を抑える働きがあります。

ドケルバン病 ツボ

陽陵泉

膝の外側にある出っ張った骨(腓骨頭)の下辺りになります。筋肉、靭帯のツボです。

骨盤矯正 ツボ

総括

今回は変形性股関節症に対する知識と自分でできるセルフ整体はご紹介致しました。現在治療を受けている方は、治療に平行して取り入れてみてください。

今まで酷使してきた自分の体です。ここで一旦立ち止まりましょう。そして、自分の体に感謝すると共に負担をかけ続けてきたことを謝りましょう。そこからがスタートです。今回紹介した事をしっかりと継続すれば改善は見えてくるでしょう。しかし、もし、あなたに経済的余裕があるのであれば信頼できる整体師に頼みましょう。第三者の目から体を評価してもらうことは非常に重要です。

ご質問やお悩みはいつでもご連絡ください。今回の記事があなたのお役に立てれば幸いに存じます。拝

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