季節の変わり目になると途端に多くなるぎっくり腰ですが、動けないで、動けるまで安静にし、それから整体院に行くという方を多くみてきました。しかし、出来るなら痛みで動けないことは避けたいものです。
そこで今回は、普段からのぎっくり腰の予防法や、もし動けないほどのぎっくり腰になった場合の対処法まで出し惜しみなくご紹介したいと思います。これでぎっくり腰は怖くない程の武器を手に入れることができるでしょう。
ぎっくり腰とは?
物を持った時、朝起きて顔を洗おうとした時、起き上がろうとした時などのちょっとした刺激で突然、腰に激痛が起こるものを、急性腰痛症(ぎっくり腰)と位置付けています。
ぎっくり腰の原因
西洋医学的見解
整形外科的病気によることが多いと考えられ、運動不足や筋力不足を指摘し、それらを改善させようと試みます。
整体的見解
・骨格のゆがみ(特に腰椎の捻じれ)
・運動不足や筋力不足というよりは、筋肉の固さのアンバランスが原因
・姿勢、日常の癖の積み重ね
整体の場合は、ぎっくり腰になるまでの日常生活が原因だと考えます。つまり、日常生活を見直しをしつつ、日常生活で生じた骨格のゆがみや、筋肉の固さのアンバランスを取ることが結果的にぎっくり腰の原因を取り除くことにつながります。
ぎっくり腰の治療法
西洋医学の治療
西洋医学の治療は保存療法がメインになります。
・安静を保つ
・温めたり、赤外線、超音波などを使う物理療法
・コルセットなどで固定する装具療法
・あまりにも痛い場合は、ブロック注射や筋肉を柔らかくする薬物療法が行われます
整体の治療
整体は病院にいっても何もしてくれないから何とかしてれという患者さんが多く来院されます。そのため、病院と同じ方法は一切とりません。積極的に骨格矯正、筋肉調整をして、本来医者が、薬や注射で行うことを手技のみで実現します。
・骨格のゆがみの除去
・筋肉の固さのアンバランス調整
ぎっくり腰の予防法
ツボ療法
1か所につき30~60秒程度気持ちいいぐらいで刺激します。ツボの位置がわかりづらい場合は、手の平でツボを覆って刺激しても効果があります。
曲池
人差し指の延長線上の肘のしわ部分で押すと痛みがあります。東洋医学的には炎症は免疫低下が原因で起こります。
三陰交
内側くるぶしから指4本分くらい上です。炎症を抑える働きがあります。
陽陵泉
膝の外側にある出っ張った骨(腓骨頭)の下辺りになります。筋肉、靭帯のツボです。
ぎっくり腰になってしまった時の対処法
ぎっくり腰になってしまって動けない場合の対処法をご紹介致します。
ツボ療法
上記のツボ療法をお試しください。
超深呼吸で筋肉を緩める
まずは、少しでも痛みを軽減させましょう。
1.大きく深呼吸をする(複式呼吸、胸式呼吸は一切意識しない)
2.吸いきったら更にそこから息を吸おうと努力する(胸がつかえ痛くなるほど)
3.ブハァと一気に吐く
痛くない体勢でお試しください。なるべく大きく吸い込むのがいいのですが、腰に痛みがでたら吸い込むのをやめ吐いてください。徐々に吸い込めるようになるはずです。
コツは、少しずつ動いて痛くなりそうな手前で止め深呼吸を繰り返すと少しずつ動けるようになるはずです。最終的には仰向け、うつ伏せになれるまで行います。
足先を動かす
楽な体勢で行います
1.足先だけを回りたり上下させたりとにかく動かす
2.深呼吸を1回
これを繰り返すだけで、足先から徐々に筋肉がゆるんでいきます。
総括
野生動物できっくり腰なんて聞いたこともありませんね。本来人間は、ぎっくり腰などにならないはずですが、生活習慣の乱れ、食生活の乱れ、ストレスなどが重なり一昔前よりも体のバランスが失われています。その分、普段からのメンテナンスが必要ですが、忙しさにかまけて中々出来ないのが現代人の実情でしょう。
今回は、とにかく手軽に、短く、継続できるようなセルフ整体をご紹介致しました。今回ご紹介したことができれば、ぎっくり腰はかなり減るはずです。これでもダメなのであれば、整体師の手を頼っても良いでしょう。また慢性的に痛みが続くようで心配であれば、病院での精密検査を念のためお勧めしております。整体師は、あくまで骨格の構造を治すのが仕事で西洋医学的診断はできないのが現状だからです。
今まで見たぎっくり腰の患者さんは、皆、日常生活の不摂生が大きく原因になっていました。姿勢や癖などです。セルフ整体をせずとも日常から姿勢や癖に気を付けるだけで体の状態が大きく違ってきます。今のあなたの姿勢どうですか?改めて見直してみてください。